共有する

CTEPHの診断の流れ

CTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)の診断

CTEPHの診断の流れ

監修 国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 肺循環科 特任部長・医療安全管理部部長(併任) 大郷 剛先生
(ご所属・ご役職は記事作成当時のものです。)

CTEPHの診断では、肺高血圧症の確認後、他の肺高血圧症の除外を行います1)

図 CTEPHの診断の流れ

CTEPHの診断の流れ

[拡大する]

病歴や身体所見などから肺高血圧症が疑われる場合、まず心エコー検査を行いますが、心エコー検査の結果、肺高血圧症の可能性が高いときには、血液検査、心電図検査、胸部X線写真、動脈血ガス分析、肺機能検査、胸部高分解能CT、肺換気―血流シンチグラム、胸部造影CTなどの検査を行います。
次に、右心カテーテル検査で血行動態を評価して、肺高血圧症の確定診断を行い、CTEPHが疑われる場合はさらに肺動脈造影を施行して、CTEPHの確定診断へと進みます。

References

1)日本循環器学会. 肺高血圧症治療ガイドライン(2017年改訂版)


CTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)の診断