薬効薬理:作用機序
薬効薬理:作用機序1-4)
プレバイミス®は、ヒトには存在しないCMVのDNAターミナーゼ複合体を阻害する作用機序を有する抗CMV薬です。
プレバイミス®は、CMVのウイルスゲノムDNAの切断及びパッケージングに必要なDNAターミナーゼ複合体を選択的に阻害することで、一単位長のゲノム生成及びカプシドへのパッケージングを抑制し、ウイルス粒子の形成を阻害します。
■プレバイミス®の作用機序
CMVが細胞に吸着・侵入すると、ウイルスDNAが核内に注入され、潜伏化します。その後、ウイルスDNAの複製が開始され(再活性化)、複製されたDNAがCMVに特異的なDNAターミナーゼによって一単位長のゲノムサイズに切断され、カプシドにパッケージングされます。さらに細胞質においてテグメントやエンベロープを獲得し、完全なCMVとなり細胞外へ放出されます。
プレバイミス®は、ヒトには存在しないDNAターミナーゼを阻害することで、ウイルスの増殖を抑制します。
1)社内資料(レテルモビルの作用機序)
2)Verghese PS et al. Drugs Future. 2013; 38(5): 291-298.
3)Price NB et al. Curr Opin Virol. 2011; 1(6): 548-554.
4)Marschall M et al. Future Microbiol. 2009; 4(6): 731-742.