禁忌、効能又は効果、用法及び用量
禁忌、効能又は効果、用法及び用量
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤を投与すべきでない。]
2.3 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
効能又は効果
4. 効能又は効果
2型糖尿病
5. 効能又は効果に関連する注意
本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。
用法及び用量
6. 用法及び用量
通常、成人にはシタグリプチンとして50mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg 1日1回まで増量することができる。
7. 用法及び用量に関連する注意
7.1 本剤は主に腎臓で排泄されるため、腎機能障害のある患者では、下表を目安に用量調節すること。[8.3、9.2.1、9.8、16.6.1 参照]
腎機能障害 | クレアチニンクリアランス (mL/min) 血清クレアチニン値(mg/dL)* | 通常投与量 | 最大投与量 |
中等度 | 30 ≤ CrCl < 50 男性: 1.5 < Cr ≤ 2.5 女性: 1.3 < Cr ≤ 2.0 | 25mg 1日1回 | 50mg 1日1回 |
重度、末期腎不全 | CrCl < 30 男性: Cr > 2.5 女性: Cr > 2.0 | 12.5mg 1日1回 | 25mg 1日1回 |
* クレアチニンクリアランスに概ね相当する値
7.2 末期腎不全患者については、血液透析との時間関係は問わない。[9.2.1、9.8、16.6.1 参照]
2020年3月改訂(第2版)
本剤のご使用にあたり、【重要な基本的注意】等は電子添文をご参照ください。