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製品特性

悪性黒色腫:製品特性

  1. キイトルーダ®は、免疫チェックポイント(PD-1経路)を阻害し抗腫瘍効果を示すと考えられます。

    キイトルーダ®は免疫チェックポイント分子であるPD-1に対するヒト化抗ヒトPD-1モノクローナル抗体であり、PD-1とPD-L1及びPD-L2の結合を阻害し、T細胞の抗腫瘍免疫を再活性化することにより、抗腫瘍効果を示すと考えられます。

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  1. キイトルーダ®は、イピリムマブ未治療の切除不能又は転移性の悪性黒色腫患者を対象とした海外第Ⅲ相試験において、抗CTLA-4抗体イピリムマブに対して全生存期間(OS)及び無増悪生存期間(PFS)の有意な延長を示しました(優越性試験、検証的解析結果)。

    イピリムマブ群に対するキイトルーダ®10mg/kg Q3W群及びQ2W群のハザード比がそれぞれ0.68(95%CI:0.53, 0.86)及び0.68(95%CI:0.53, 0.87)であり、OSを有意に延長しました(キイトルーダ®10mg/kg Q3W群p=0.0008及びQ2W群p=0.0009、層別ログランク検定[片側]、有意水準α=0.02;検証的解析結果)。[海外第Ⅲ相試験(KEYNOTE-006試験)]
    イピリムマブ群に対するキイトルーダ®10mg/kg Q3W群及びQ2W群のハザード比がそれぞれ0.58(95%CI:0.47, 0.72)及び0.58(95%CI:0.46, 0.72)であり、PFSを有意に延長しました(キイトルーダ®10mg/kg Q3W群p<0.00001及びQ2W群p<0.00001、層別ログランク検定[片側]、有意水準α=0.002;検証的解析結果)。[海外第Ⅲ相試験(KEYNOTE-006試験)]

Q2W:2週間間隔投与、Q3W:3週間間隔投与

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  1. キイトルーダ®は、イピリムマブ未治療の切除不能又は転移性の日本人皮膚悪性黒色腫患者を対象とした国内第Ⅰ相試験において有効性を示しました。奏効が得られた症例7例のうち5例では、奏効の持続が観察されました。

    キイトルーダ®2mg/kg Q3Wを投与した皮膚悪性黒色腫患者で24.1%(7/29例)及び粘膜悪性黒色腫患者で2/8例に奏効が観察され、そのうち5/7例及び2/2例で奏効の持続が観察されました。中間解析時点で奏効期間の中央値はともに未到達でした。[国内第Ⅰ相試験(KEYNOTE-041試験)]

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  1. キイトルーダ®は、ⅡB期及びⅡC期の悪性黒色腫患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験、及び再発リスクが高いⅢ期の悪性黒色腫患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験において、いずれもプラセボに対して無再発生存期間(RFS)の有意な延長を示しました(優越性試験、検証的解析結果)。

    ⅡB期及びⅡC期の悪性黒色腫患者においてプラセボ群に対するキイトルーダ®群のハザード比は0.65(95%CI: 0.46, 0.92)であり、RFSを有意に延長しました(p =0.00658、層別ログランク検定[片側]、有意水準α=0.0101; 検証的解析結果)。[国際共同第Ⅲ相試験(KEYNOTE-716試験)]
    再発リスクが高いⅢ期の悪性黒色腫患者において、プラセボ群に対するキイトルーダ®群のハザード比は0.57(98.4%CI: 0.43, 0.74)であり、RFSを有意に延長しました(p <0.0001、層別ログランク検定[片側]、有意水準α=0.008; 検証的解析結果)。[国際共同第Ⅲ相試験(EORTC-1325-MG/KEYNOTE-054試験)]

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  1. キイトルーダ®は、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注します。ただし、術後補助療法の場合は、投与期間は12ヵ月間までとします。

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  1. 安全性

    重大な副作用
    重大な副作用として、間質性肺疾患、大腸炎・小腸炎・重度の下痢、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)・多形紅斑、類天疱瘡、神経障害、劇症肝炎・肝不全・肝機能障害・肝炎・硬化性胆管炎、甲状腺機能障害、下垂体機能障害、副腎機能障害、1型糖尿病、腎障害、膵炎、筋炎・横紋筋融解症、重症筋無力症、心筋炎、脳炎・髄膜炎、重篤な血液障害、重度の胃炎、ぶどう膜炎、血球貪食症候群、結核、infusion reactionが報告されています。

    主な副作用
    主な副作用として、好中球減少、貧血、血小板減少、悪心、下痢、嘔吐、疲労、無力症、食欲減退、そう痒症、発疹、脱毛症等が報告されています。

    詳細につきましては電子添文の副作用及び臨床成績の安全性の結果をご参照ください。

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特性2、3、4の臨床成績には承認用法及び用量と異なる用法及び用量で使用された症例が含まれます。

6. 用法及び用量(抜粋)
〈悪性黒色腫〉
通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔又は1回400mgを6週間間隔で30分間かけて点滴静注する。ただし、術後補助療法の場合は、投与期間は12ヵ月間までとする。

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