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PAHのリスク評価

PAHのリスク評価

「ESC/ERS肺高血圧症診断・治療ガイドライン2022」1)におけるPAHの経過観察及びリスク評価に関する推奨についてご紹介します。


経過観察に対して推奨される評価方法とタイミング

「ESC/ERS 肺高血圧症診断・治療ガイドライン2022」 1)では、PAHの経過観察に対して推奨される評価方法とタイミングが示されています。

ESC/ERS 肺高血圧症診断・治療ガイドライン2022
肺動脈性肺高血圧症の経過観察に対して推奨される評価方法とタイミング

肺動脈性肺高血圧症の経過観察に対して推奨される評価方法とタイミング

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診断時、初期治療開始時のリスク評価表(ESC/ERSガイドライン: 3層モデル)

「ESC/ERS 肺高血圧症診断・治療ガイドライン2022」1)における、PAHの診断時、初期治療開始時に実施されるリスク評価表です。

ESC/ERS 肺高血圧症診断・治療ガイドライン2022
肺動脈性肺高血圧症における総合的なリスク評価(3層モデル)

肺動脈性肺高血圧症における総合的なリスク評価(3層モデル)

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フォローアップ時のリスク評価表(ESC/ERSガイドライン:4層モデル)

「ESC/ERS 肺高血圧症診断・治療ガイドライン2022」1)における、フォローアップ時に用いる4段階のリスク評価表です。

ESC/ERS 肺高血圧症診断・治療ガイドライン2022
簡易4層リスク評価ツールの計算に使用する項目

簡易4層リスク評価ツールの計算に使用する項目

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実臨床における4層リスク評価ツールの予後予測評価(海外データ)

「ESC/ERS 肺高血圧症診断・治療ガイドライン2022」1)における4層リスクモデルに基づきPAH患者を層別化したCOMPERAレジストリの解析によると、低リスク群の患者は生存率が有意に高く(p<0.0001、log rank検定)、5年生存率は82.8%でした。

初回フォローアップ時におけるリスク分類別の生存率

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References

1)Humbert M et al. Eur Heart J. 43(38), 3618(2022)